羽根つきという思考停止
羽根つき餃子というものが
あまり好きではない。
キムタクの羽根つき餃子失敗の
ホンワカCMを見て、苦々しく思ってしまう。
ひとつのシズルの表現方法としての発明は
大したものだとは思うけれど、
いい加減擦られ過ぎているし、
その程度の表現で
わぁ美味しそうと思うでしょという
消費者を舐めきった態度が気にくわない。
ワイデン&ケネディの
UNIQLOのローンチキャンペーンを
担当したクリエーティブディレクターが
日本のコマーシャルフィルムは
消費者に対する敬意が足りないと言っていたが、
本当にそうだと思う。
舐めすぎである。
また、"羽根つき"という発明が
一世を風靡してしまったが故に、
蒲田は餃子の進化から
取り残されてしまった。
餃子の破壊的イノベーションは
とっくに始まっているのに、
下手に強い前時代のパラダイムの
武器をもっているがゆえに新しい流れに
完全に乗り遅れた。
ご当地餃子もしかり、
B食グランプリもしかり、
みなひとりのイノベーターの成功にのっかり、
カンダタの蜘蛛の糸に群がる罪人達のように。
皆で地の底に落ちないことを願うばかりである。